文化芸術の力を活用した地域のにぎわい創出事業
境界のポリフォニー
〜瀬戸内海との対話〜
chiaki Y.Lhaden
「円環の食卓」


「円環の食卓」は、Chiaki Y.Lhadenの半分故郷であるブータンの食を通じて、異なる文化や背景を持つ人々が出会い、対話する場を創造する作品です。アジアでは共に食べることが挨拶にも反映されるほどコミュニティにとって核となる行為ですが、一方で日本における「共食」は、時として制度的な家族像のイメージに縛られがちでもあります。
本プロジェクトでは、そうした既存の枠組みから解放され、参加者がフラットに対話できる場の創出を目指しています。岡山県という多様な文化が交差する土地で、新たなコミュニティのあり方を模索する試みでもあります。円環という形が象徴するように、始まりも終わりもない連続性の中で、参加者同士が自然に交流し、文化の境界を越えた共鳴を体験することができます。 アーティスト・イン・レジデンス作品展示 松島での滞在制作期間中に制作された新作も併せて展示いたします。アーティストが一貫して探求する「境界」をテーマに、この土地の風景や歴史からインスピレーションを得た作品群をご覧いただけます。
8/23土曜日 定員15名*先着順
8/24日曜日 定員15名*先着順
*両日とも同内容です。お申し込みの際は日付をご指定ください
参加費無料
*船から島に降りる際に、潮の干満の関係でハシゴを利用する場合がございます。
動きやすい服装でお越しください。
<スケジュール>
10:00 受付開始(児島観光港ロビー/倉敷市児島駅前3-23)
10:30 児島観光港ー松島
「円環の食卓」*ブータン料理を囲む時間
映画上映「お坊さまと鉄砲」
16:00 松島発
16:30 児島観光港 解散
「円環の食卓」では実際にブータン料理を体験します。ハーブや香辛料が苦手な方、アレルギー等がある方は申込の際にお知らせください。
<当日メニュー(予定)>
・ケワダツィ(ジャガイモのチーズとミルク煮込み)
・パクシャパ(豚バラの大根と唐辛子の炒めもの)
・ホゲ(パクチー、きゅうり、玉ねぎ、トマトのチーズ和えサラダ)

上映映画「お坊さまと鉄砲」
長編映画監督デビュー作の『ブータン 山の教室』(2019)が世界中でサプライズヒット、第94回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされ、ブータン映画初のオスカー候補という歴史的快挙を成し遂げたパオ・チョニン・ドルジ監督、待望の第2作。前作では秘境ともいえる地で、伝統を守りながら生きる人々の暮らしを活写しつつ、“学ぶ”ことによって未来は切り開かれていくのだと示した監督が、今回モティーフに選んだのは「選挙」。初めての選挙によって“変化”を求められ戸惑う村の人々の姿を、前作同様、温かい眼差しと飄々としたユーモアで紡ぎながら、本当の幸せとは何かを、観る者に問いかける。
Chiaki Y.Lhaden プロフィール
2017年慶應義塾大学文学部美学美術史専攻卒業 。2018年東京にてアジアの現代アートのプラットフォーム事業やパフォーミングアーツに関わる。2019年タイ王立チュラロンコン大学アートマネジメント学科留学。2020年慶應義塾大学文学研究科修了。2020-2021年直島にて美術館業務に従事。2022年。株式会社クラビズに所属しエシカルブランド「tatoubi」を立ち上げ。松島分校美術館にてローンチイベント開催およびワークショップを実施。